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G検定を受けた

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最近G検定を受けた (合格した)。勉強内容や受験体験について残しておく。

なお受験規約上、出題内容に直結する情報は書けないので悪しからず。

G検定を受けたきっかけ

今回受験したのは2025年11月8日に実施されたオンライン試験 (G2025#6) の回だ。

この数週間前、知人がたまたま持っていた公式テキストをパラパラ読んでみて「意外と行けるのでは?」と興味を持ち、調べたら直近でオンライン試験が実施されることを知ったので、勢いで受験を申し込んだ。

勉強を始める前の自分の知識

自分は大学で物理学を専攻しており、社会人になってからは Web エンジニアとして働いてきたため、基本的な数理・統計、 Web サービスの開発・運用に関わる知識は備えていた。一方で AI に関しては基本的な内容しか学んだことがなく、特にディープラーニングに関してはほとんど知識がなかった。このため、G検定の試験範囲に対する知識レベルはざっくり以下のような状態だった。

【技術分野】

  • 人工知能とは: △
  • 人工知能をめぐる動向: △
  • 機械学習の概要: △
  • ディープラーニングの概要: △
  • ディープラーニングの要素技術: ×
  • ディープラーニングの応用例: ×
  • AIの社会実装に向けて: △
  • AIに必要な数理・統計知識: ○

【法律・倫理分野】

  • AIに関する法律と契約: △
  • AI倫理・AIガバナンス: △

○: 全体的に知識あり / △: 部分的に知識あり / ×: 知識なし

勉強内容と進め方

受験を申し込んだ時点で試験日まで10日ほどしかなかったので、まずは広く浅く学び、次に優先順位の高い分野から理解を深めていくという戦略で勉強を進めた。

勉強に用いた教材は主に以下の2冊だ。

まずは公式テキストを1周し、試験内容の概観を掴んだ。その後、問題集に取り組み、理解の浅い部分があれば公式テキストを読み直すという形を取った。公式テキストを読んでもよく分からない点は主に ChatGPT で掘り下げて補完した。最終的に合計で約20時間勉強したと思う。

受験してみて

結果的に合格することができたが、想定していたよりも内容は難しいと感じ、試験終了後の実感としては合格しているか五分五分といったところだった。試験中、自信のない問題にはチェックを付けておいたが、一通り解き終わった時点で全体の2割程度にチェックが付いており、残り時間15分でそれらすべてを振り返ることはできなかった。 Web 上に公開されている他の人の受験体験談に時間が余るという記述もあったが、個人差があるのかもしれない。

振り返ってみると、公式テキストや問題集の内容は大方理解したつもりだったが、その理解が表面的だったのかもしれない。ある概念の定義だけでなく、具体的にはどのような意味なのか、どのように応用されるのかといった点まで掘り下げて理解しているかを出題者から問われている印象を受けた。

おわりに

AI の技術やそれを取り巻く社会状況は日進月歩で、今回得られた知識の一部は時間とともに陳腐化していくのだろうと思うが、それでもベースとしての知識が一定得られたという点では受験して良かったと思う。